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September 13, 2010

衝撃の初デセイ‼トリノ、デセイの椿姫を聴く(2010年8月1日)

2010年8月1日(日)
トリノ王立歌劇場
演出:ローラン・ペリ
指揮:ジャナンドレア・ノセダ
独奏・独唱:ナタリー・デセイ / マシュー・ポレンザーニ / ローラン・ナウリ 他

今日はここ数年オペラを聴いた中で最も感動した。

デセイはメトやパリ・オペラ座の連隊の娘、夢遊病の女でファンになり、最も聴きたいソプラノ歌手ではあったのですが、それだけに期待はずれに終わらないか、当日のコンディションはどうか、など期待と不安でどきどき。
せっかく聴くならベル・カントがよかったなとか、椿姫じゃあ今回はパスしようか、などと考えたのだが・・・。

彼女は期待を上回る歌手、女優でした。

歌は勿論すばらしい。
1幕の「そは彼の人か」から「花から花へ」は少し硬いというか、声量が足りないように思えるところもあった。
が、そこから先は完璧な歌唱と演技。

そして最終幕。
病床のシーツに手を伸ばしつかみながら倒れていく。倒れたヴィオレッタに白いシーツがふわりかかった・・・。
そして静寂。
この場面、もう一生忘れられなくなりそう。
観客も、もうデセイの演技の呪縛に飲み込まれ、誰も不用意な拍手をしない。

椿姫というと、オペラの中ではかなりのメジャーで少し通俗的な感さえある。
結構、ビデオも含めてみる機会がある演目。この演目でこんなに心を打たれるのか?
この日は、デセイのための演出、デセイのための舞台、デセイのための音楽・・・でありました。
もうしばらくは他の演奏で椿姫を見たくない。
この思いを大切に取っておきたい。
そんな公演。


そしてカーテンコール。
さっきまでのあの演技はなんだったのだろうと思わずにはいられないはじけっぷり。
ぴょんぴょん飛んだり、プロンプターボックスの上に乗ったり、無邪気な子供みたい。

そんなデセイをみて「この人っていったい・・・」と感嘆せずにはいられなかったです。

そして、こんな素晴らしい公演を見た自分が、精神的にも大きなショックを感じていることに気がついて、またビックリ。しばらくデセイショックから覚めることはなさそう・・・。


で、さらに考えたのだが、
トリノ歌劇場の底力ってすごい。

今日は、デセイの座長芝居のようなステージ、昨日はチームトリノ、チームノセダといったステージ。
同じ劇場が、全く違ったスタイルの公演を完璧に行う。

トリノすごい!
オペラってすごい!

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