« February 2011 | Main | April 2011 »

March 07, 2011

読売日響特別演奏会でエヴァ・メイを聴く(2011年3月7日)

昨年、リサイタルで大いに感動させてくれたエヴァ・メイが読売日響の演奏会に登場。ほとんどリサイタル状態。

一流オペラ歌手は俳優(女優)である。

この日も彼女の表現力に圧倒された。
メイの登場一曲目。ドニゼッティ、ドン・パスクワーレ。若い聡明な女性ノリーナのアリア。メイも若々しく楽しげに歌う。可愛くチャーミングに見える。
そしてロッシーニを挟んで3曲目は椿姫。
舞台に立つと、す、すごい。そこには、ヴィオレッタが立っていた。歌い出す前の表情、佇まいがすでにヴィオレッタなのだ。そはかの人か〜花から花へ。もう最初の一声でベルカントからヴェルディの世界に入ったのが分かる。先ほどまでの軽やかな歌声から迫力をも感じさせる情熱的な声。
こんなことはオペラファンからみたら当然なのかもしれないが、新米オペラファンの僕にとっては驚きであり歓びなのだ。この素晴らしさ、楽しさが理解できて本当に良かった。

休憩を挟んで後半はウィリアム・テル序曲から。この曲、実演で聴くのは初めて。有名なギャロップ風行進の前が深く美しくドラマティック。ここでようやく聴衆の耳がオケに向かった。
後半のメイはロッシーニとドニゼッティ、連隊の娘。この曲大好きだし、せっかくドレスから連隊制服調の衣装に着替えたのだから、もう一曲楽しいところを歌って欲しかった。
そしてこの日はアンコールもあった。
いきなりプッチーニ、私のお父さん。少し軽めに。そしてボエームより「私が街を歩けば」。もう全開。楽しい曲なのに、聴いてて心が震えて、ホロリ。最後は椿姫の最終幕。泣けた。
多分、メイとしてはコンディションが良くなかったと思う。高い音に声を当てる時、もっと自在に出来るはず。でもすごい。昨年のデセイといい今回のメイといいもう表現力が半端じゃない。
一流の女優だと思う。

先にも書いたが、オペラ好きになる前の僕だったら、このようなプログラムを敬遠、聴いたとしてもこんなに感動できなかったと思う。こんな歓びを見つけられて本当に良かった!幸せな時間を過ごせました。

| | Comments (135) | TrackBack (0)

島田歌穂、ミュージカル「蝶々夫人」を観る(2011年3月5日)

機会を得て、ミュージカル「蝶々さん」を観た。
ミュージカルを最後に見たtのはもう何年も前。劇団四季のマンマ・ミーア。
オペラを見るようになってからは初めて。ミュージカル式の歌をどう感じるだろうか?
2011年3月5日(土)14:00

【キャスト・スタッフ】

蝶々さん:島田歌穂
コレル夫人:剣 幸
アービン宣教師:戸井勝海
書生(木原君):海宝直人

コーラス:
横関咲栄 鈴木 聡 谷えりか 島田邦人 竹内晶美 桝本和久

原   作:市川森一
音   楽:島 健
台本・作詞:忠の仁
演   出:荻田浩一
プロデューサー:砂田信平

今回の蝶々さんはオペラと同じ題材だが、どちらかといえば史実を生かしているとのこと。
ミュージカルといえば、歌と踊りのイメージだが、歌がメインで踊りはない。
準主役はコレル夫人(剣 幸)で、彼女が、狂言回しも兼ねている。
まあ、オペラの蝶々夫人もやりきれない悲劇だが、史実に基づくとなるとさらに暗い話になる・・・。
舞台は前半、後半で書く1時間弱。オペラファンからすれば結構短い。

で、久々のミュージカルだが、オペラに慣れた身からするとちょっと物足りないかな?
やはりマイクを通した歌って、ちょっと温いというか緊迫感が足りないというか・・・。
島田歌穂も上手いけれど、お仕事っぽい感じで、って言ったら少し言い過ぎかも。

コレル夫人の剣幸は芝居が上手くて、歌もまあまあ上手で。
しらべたら'52生まれだって。そんな歳には見えなかった。

全曲オリジナルだそうだけど、プッチーニの歌を歌うわけにはいかなかったのかな?
そこもちょっと残念でした。

せっかくミュージカルなら歌って踊ってがいいな。


| | Comments (301) | TrackBack (0)

March 04, 2011

英国王のスピーチ(2011年3月4日)

久々に映画に行きました。
ヒア・アフターとこちらとどちらにしようか?
アカデミー賞受賞作だし、公開映画館が少ないし、
行ける時に言っておこうとばかりに見に行きました。
場所は新宿武蔵野館。
かなり小さなスクリーンです。

英国王のスピーチ (The King's Speech)

監督 トム・フーパー
脚本 デヴィッド・サイドラー

ジョージ6世 - コリン・ファース
エリザベス妃 - ヘレナ・ボナム=カーター
ライオネル・ローグ - ジェフリー・ラッシュ
エドワード8世 - ガイ・ピアース
ジョージ5世 - マイケル・ガンボン
メアリー王妃 - クレア・ブルーム
チャーチル - ティモシー・スポール
音楽 アレクサンドル・デプラ
撮影 ダニー・コーエン

楽しみにしていたが、まあまあの佳作といったところ。

ジョージ6世 の家族の描き方が良い。
奥さん役がよかった。
娘たちもかわいかったです。

ただ、話のふくらみとか、深さとかはほとんど感じなかったです。
吃音の王様というアイデア一発勝負みたい。
ユーモアもありますが類型的といいましょうか・・・。

楽しめたかというとイエス。
感動したかというとノー。

アカデミー賞を取り損なっていたら、
(期待のハードルが下がって)もっと楽しめたかも知れません。


| | Comments (274) | TrackBack (0)

« February 2011 | Main | April 2011 »