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January 24, 2012

初ヘンデル オラトリオ「サムソン」の感動体験!(2012年1月9日)


日時:2012年1月9日(月・祝) 15:00開演
会場:浜離宮朝日ホール

ヘンデルオラトリオ《サムソン》 HWV57
「ヘンデル新全集」による「1743年初演版(最長版)全曲」の世界初演。

出演者とスタッフ
辻裕久 (テノール ■サムソン [士師] )
森永朝子 (メッゾ・ソプラノ ■デリラ [サムソンの妻] )
波多野睦美 (メッゾ・ソプラノ ■ミカ [サムソンの友人] )
牧野正人 (バス ■マノア [サムソンの父] )
佐竹由美 (ソプラノ ■イスラエルの女/ペリシテの女/乙女)
酒井崇 (バス ■ハラファ [ペリシテの巨人] )
前田ヒロミツ (テノール ■イスラエルの男/ペリシテの男/使者)
キャノンズ・コンサート室内管弦楽団(管弦楽)
キャノンズ・コンサート室内合唱団(合唱)
三澤寿喜 (指揮)


昨年来、バロックと古楽器に俄然興味がわいている。なかなか演奏機会をとらえるのが難しい。そんな中この公園を、見つけた!だがメサイアさえろくに聴いたことがないのだが、楽しめるか少し不安を感じながら朝日ホールへ伺った。

サムソンとデリラの話しは今回慌てて初めて読んだ。サムソンはデリラに騙され強力の力の源が髪の毛であることを話してしまうが、裏切られ髪を切られてしまう。力を失ったサムソンがとらえられているところからの場面がこのオラトリオ。
サムソン辻さんは意外に低め太目の声のテノール。ミカ、メゾ波多野さんの声が素敵。ノンビブラートの歌い方が曲によく馴染んでいる。実質的には主役だろうか。マノアの牧野さんの第一声に目を見張った。渋い響く声。バスにしては明るめの声。ハラファは巨人の役だが細い酒井さんが歌う。声は確かに巨人。低く朗々として素晴らしい。デリラ森永さんはメゾにしては華やかさな声。ソプラノ佐竹さんは高音が美しい。ただ森永、佐竹の二人はビブラーがかかっていて、なぜこの二人だけ?と思う。
また、合唱が大変良かった。特に争いのシーンになると合唱、オケとも面白いように盛り上がる。オラトリオって初めて聴いたが大盛り全部のせみたい、何でもあり!ストーリーも面白く堪能できた。もしかしてバロック開眼?
キャノンズ・コンサート室内合唱団&管弦楽団はこの為に集めたのだろうが大変立派。コンミス広海さんが美人で嬉しいいやいや、古楽器の演奏者は美人がおおいのだ!
三澤寿喜氏の主催によるヘンデル・フェスティバル・ジャパンの公演で、指揮も三澤氏による。 殆ど何もかもを三澤氏がやっている? ヘンデルへの情熱がひしひしと伝わる。古楽器演奏もふくよかな音色でギスギスせず、お人柄が偲ばれる。
今日は大作で3時開演の7時20分終演だった。十分に堪能できた。大満足!!

(追)
古楽器演奏で疑問がある。穴なしトランペットは大変難しいようで、6.7割程度しか合っていないように聴こえる。これは当時もこんなに外しまくっていたのだろうか?こんなに外れるならもっと優しい譜面を書きそうなものだが。ちょっと不思議な気がする。

以上

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鏡割り!澤乃井がキリッ!ドヴォルザーク特集(2012年1月8日)


第9回オペラシティ・マチネーシリーズ
2012年1月 8日(日) 14:00開演
会場:東京オペラシティコンサートホール  座席表:
指揮:下野竜也(読売日響正指揮者)
《下野竜也・ドヴォルザーク交響曲シリーズVII》
ドヴォルザーク/スラブ舞曲 第1集 作品46から 第1番 ハ長調
ドヴォルザーク/交響曲 第3番 変ホ長調 作品10
ドヴォルザーク/交響曲 第9番 ホ短調 作品95〈新世界から〉

今年初読響。正指揮者による演奏。
スラブ舞曲は少しジャカジャカし過ぎて爆演気味。威勢のいいのは楽しいがちょっと落ち着かない。パーカッションの音のようだが、演奏のせいか席のせいかはわからない。
二曲目はドヴォルザーク交響曲第3番。ドヴォルザークの若い頃の作品。演奏は何度かパウゼの後のアインザッツが乱れた。この曲を全く知らないので偉そうなことは言えないのだが。
後年のボヘミアの香り漂う曲とは勝手が違い聴くほうも落ち着かない。印象は薄かった。

メインは新世界より。今更ながらいい曲だなあ。通俗名曲何て言って聴かなかったら勿体無い。読響はやはり上手い。コールアングレもホルンもトランペットもチェロの音色もとても良く印象に残った。
新年らしく素晴らしいドヴォルザークだった。

下野氏のあいさつの後アンコールにスラブ舞曲を1曲。
これは1曲目と同じ印象。

その後ロビーで鏡割り。なめる程度頂いた。冷えた澤乃井がキリッとしておいしかった。

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January 05, 2012

2011年心に残ったコンサート(オーケストラ編)

先日、オペラについてはベスト5+1を記した。僕はクラオタ、コンサートゴーアーの人たちほどにはコンサート通いができていない。平日はあまりコンサートに行けないし、予算の都合もあるし。だから僕が行ったごく狭い範囲の中で、心に残ったものをあげて見ているだけ。
また面白いのは、普通にいい演奏より演奏としては多少バランスが悪くても特別何かが心に引っかかたものの方が心に残るということだ。

その意味でラザレフ、メッツマッハー、マゼールは強烈な印象をもたらした。

メータ/N響/ベートーヴェン交響曲第9番。
いささか感傷的だが、この演奏会と震災の記憶はひとつになって僕の心に刻みこまれてしまった。特別な思いの演奏。レクイエムのような第9だった。一生忘れられないと思う。

ギルバート/ツィンマーマン/都響/ベルクVn協奏曲。
この時点でもまだ震災がもたらした心の傷が残っていたのかも。ベルクの協奏曲が心に沁みて沁みて。美しいだけでなくやはりこの曲も上記第9とともに祈りを感じてしまった。もちろんブラ1、ハイドンの主題による変奏曲も素晴らしかった。

カンブルラン/読響/ベルリオーズ ロミオとジュリエット。
カンブルランは才気ある指揮者で面白い演奏をモツでもスメタナでもしてくれるが、特にフランスものでは読響を魔法にかけたように別のオケに仕立ててしまう。

ラザレフ/日フィル/ブラ4。
ラザレフがブラ4を1小節ずつ精緻に書換えたようにさえ思えた。ブラ4の落ち着いた枯れたイメージが覆された。若々しさを感じさせてくれた。楽しい演奏。

新日フィル/メッツマッハー/ブラ1。
メッツマッハーのブラ1.この曲から今まで聴いたことのないような美しい音を聴かせてくれた。特に2楽章の美しさと行ったら!

マゼール/東響/巨人。
マゼールがこんな面白い指揮をするようになっていたのは知らなかった。もともと少し灰汁のある演奏をする人だったが、巨人も超スローテンポ。

次点
新日フィル/アルミンク/シューベルト交響曲第3番。
全く期待していなかったシューベルトの3番で大感動させてくれた。チャーミングであるとともにアルミンクのウイーンっ子としての矜持を感じさせる演奏。シューベルト、ブルックナー先取り説もなるほどと思わされた。

最初に書いたが、上記は演奏会でとても感動させてくれ、なおかつ僕の心にしっかりと何かが引っかった演奏だ。もしかすると録音を聞くとそれほどでもないと感じるかもしれない。それでもこれらは僕にとって大切な思い出になった。演奏者の方々にも感謝!

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January 04, 2012

ウィーン・フォルクスオーパー/ニューイヤーコンサートで今年の幕開け(2012年1月3日)

日時:2012年1月3日(火)14:00開演(13:00開場)
出演 ソプラノ:アンドレア・ロスト
   テノール:メルツァード・モンタゼーリ
指揮&ヴァイオリン:オーラ・ルードナー
管弦楽:ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団
舞踏:ウィーン国立バレエ団メンバー

曲目
ヨハン・シュトラウスII:オペレッタ『こうもり』序曲
ヨハン・シュトラウスII:オペレッタ『こうもり』から「チャールダーシュ」
レハール:オペレッタ『ジュディッタ』から「君こそわが太陽」
ヨハン・シュトラウスII:ワルツ『ウィーンの森の物語』
クライスラー:美しきロスマリン
ヨハン・シュトラウスII:オペレッタ『ジプシー男爵』から「魅惑の昨夜に」
ヨハネス・ホリク:一月一日(いちがついちじつ)~ヨハン・シュトラウス風
<サントリーホール25周年記念ワルツ>(世界初演)

ロッシーニ:オペラ『どろぼうかささぎ』序曲
レハール:オペレッタ『メリー・ウィドウ』から「ヴィリアの歌」
レハール:オペレッタ『ジュディッタ』から「友よ、人生は生きる価値がある」
ヨハン・シュトラウスII:すみれポルカ
ショスタコーヴィチ:オペレッタ『モスクワ・チェリョームシキ』から「ワルツ」
レハール:オペレッタ『パガニーニ』から「誰も私ほどおまえを愛した者はいない」
ヨハン・シュトラウスII:ワルツ『美しく青きドナウ』
アンコール
レハール :オペレッタ『メリー・ウィドウ』から「ときめく心に、唇は黙し」
J.シュトラウスⅡ :ポルカ「ハンガリー万歳!」
J.シュトラウスⅠ :ラデツキー行進曲 op.228

年末にオペレッタ「こうもり」を2回見ていたので、また!「こうもり」からの2曲でスタートだがそれでもにんまりしてしまう。やっぱり良い曲!
2曲目で早くもアンドレア・ロストの登場。ロスト素晴らしかったです。チャールダーシュもむんむんにハンガリー臭いという感じではなくてどことなく上品で美しいチャールダーシュだった。(彼女はハンガリー出身だが)声量も音程もばっちりで、これはもしかすると当初予定のウシャコーワから変わってラッキーだったかも。続いての曲はテノールが歌うが、ロストと比べると声量が足りず声も伸びない。4曲目ウイーンの森の物語はバレーつきと忙しい。でもバレーを踊るにはスペースが狭すぎる。ちょっとバレエダンサーが気の毒な感じ。そのバレエだが女性二名のうち一人がおば(あ)さん。痩せぎすで首のしわが酷い。イヤーこれは見ていられない。足の上がり方もずいぶん違うし。もう一人のほうはバレリーナにしてはやや丸顔系だった。
クライスラーはコンミスがソロとしてフィーチャーされる。6曲目は二重唱。ロストはテノールに合わせてやや抑え気味。前半最後は「とーしの始めのためしーとてー」をシュトラウス風にアレンジ。曲としてはどうっていうことはないが、このサービス精神はすごい。これでもか!と曲を重ねてくる。
休憩後はどろぼうかささぎ序曲で和む。次がロスト後半5曲目にはショスタコまで!アンコールのメリー・ウィドウでまた二重唱が聴けた!最後はお約束のラデツキー。終演は4時半。後半+アンコールまで実に盛りだくさん!お疲れさまでした。いくらニューイヤーといってもJ・シュトラウスばかりだと飽きそうだが、手を変え品を変えお客を楽しませようという精神は立派。少しだけクラシックに興味があるというご両親をお持ちだった来年、親孝行にいかがでしょうか?

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