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April 24, 2012

チームノセダによる熱きラフマニノフ(2012年2月22日)

N響初Bプロ。ノセダに釣られて当日券A席購入。普段1500円の自由席しか行かないから、何か罰を受けているような気持ちになった。N響とサントリーHの組み合わせはメータとのマラ1以来。
前半はディンド/ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第二番 この曲苦手だが年末インバル/都響で聴いたばかり。ノセダとはイタリア人コンビ、この曲のCDも出しているそう。この難曲を弾くのに些かも足りないものがない。チェロの音もサントリー2階奥まで良く響く。それでもこの曲、現代音楽のような響きでどうも馴染めない。サントリーHのLDも新日フィルほど響きの不足は感じないが僕の好みではもう少し直接音を浴びたい。
ソロアンコールは バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番からプレリュード。 早目のテンポで始まったので、テクニックで押すのかと思いきやテンポを揺らしたり美音を繊細に響かせたり。 今日はバッハ演奏って自由だとしみじみと思わされた。音もホールに美しく響いていた。
後半はラフマニノフの交響曲第三番 この歌に溢れた名曲はもうノセダの独壇場。オペラ指揮で活躍しゲルギエフの下で働いたという彼にはピッタリの曲。そして演奏は期待に違わず衒いのないロマンティックで感情の起伏をはっきりとつけた歌心に溢れたものだった。まさしくラフマニノフ。そして先日のCプロでも思ったが、彼の音楽はチームで演奏されているように感じられる。指揮者と演奏者に一体感。一体化することにより指揮者の音楽げダイレクトにオケに伝わる。指揮者が熱い指揮をすればN響も熱くなる。打てば響くとはまさにこのこと。篠崎コンマスとも息がピッタリ。Vnソロも美しかった。唯一気になったのは2楽章のしょぼいTp。これだけが残念。ノセダはカテコも気持ちいい。拍手も楽員と共に受ける気持ちがありあり。人柄かLA、P、RAの席にも礼をしていた。僕もますますファンになりした! 追)チェロのディンドは盟友だそうだが二人とも黒ずくめ軽装の衣装。頭が薄いところまでお揃いで兄弟みたいにみえた。

追)曲の最後、最後の一音が鳴り終わると直ぐに拍手。余韻に被せてフライングだよ!一昨日の新日フィルの拍手を見習わせたい。N響の客が一番ダメかも。

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ウイーンっ子アルミンクの魅力横溢モツ&ハイドン(2012年2月20日)

新日本フィルハーモニー交響楽団
サントリーホール・シリーズ
第489回定期演奏会
公演内容
プログラム
モーツァルト 交響曲第25番ト短調 K.183(173dB)
ハイドン    「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」 (管弦楽版)

渋いプログラム。独奏者もいない。小規模な編成のオケのみ。こんなプログラムを入れてくるところがアルミンクらしい。
1曲目は小ト短調。アルミンクに若書きのモーツァルトのピッタリなこと!アルミンクは1楽章から楽しそうな指揮振りで要所を締めながらも爽やかに盛り上げた。新日フィルがこのようなノンビブ気味の演奏の上手なこと!
後半のハイドン。作品冒頭の「序奏」、キリストが十字架上で発した最後の7つの言葉を表す「7つのソナタ」、キリストの昇天により起きた「地震」によって楽曲が構成されている。地震以外は発注者が全てゆっくりしたテンポでと指定したそう。寝落ちを心配していたが杞憂だった。デュナーミクも大きく十分劇的。旋律の綾も楽しかった。最後の地震だけがバロックティンパニ連打で激しい。ハイドンの面目躍如!そしてこの曲も新日フィルの弦楽器はノンビブラートピュアトーン。すこぶる美しい。アルミンクの呼吸に合わせた合奏は室内楽のよう。オケも最後まで集中力を維持。実に素晴らしいハイドン。アルミンクは演奏前に「客席の皆さんだけでなくボッセさんとルンブレラスさんへの思いを胸に」と挨拶。「サントリーHを教会にはできませんが 」と言っていましたが教会のように音が響いていた。ノンビブのハーモニーの余韻は格別の美しさだった。彼なりの追悼の気持ちを感じた。

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話題のアンドレア・バッティストーニのナブッコ!(2012年2月19日)

「ナブッコ」
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
東京文化会館 大ホール
公演日:2012年2月19日(日)14:00

指揮:アンドレア・バッティストーニ
演出:ダニエレ・アバド
演出補:ボリス・ステッカ
美術・衣裳:ルイージ・ペレーゴ
照明:ヴァレリオ・アルフィエーリ
キャスト
ナブッコ:上江隼人
イズマエーレ:松村英行
ザッカーリア:ジョン・ハオ
アビガイッレ:板波利加
フェネーナ:中島郁子
アンナ:江口順子
アブダッロ:塚田裕之
ベルの司祭長:境 信博
二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

 若干24歳の指揮者が話題の公演。24歳って?!でも良くも悪くもバッティストーニの指揮に尽きた。若さゆえの奔放さこそイタリアのエッセンスだろうか?イタオペは安全運転禁止?
多少暴走気味でも得られるものの方が何倍も大きい。今バッティストーニ、二期会合唱団、東京フィルハーモニー交響楽団に大きなブラヴィーを!今日は特に指揮者に煽られた東フィルが良かった。トランペットの柔らかい美しい音はなかなかオケの演奏会でも聴けない。チェロのソロにも泣かされたし木管陣も大健闘。テンポが凄く早い所もあったが若いマエストロに良くぞついていった。合唱も熱くて素晴らしかった!歌手陣も1幕目から全開。オケと合唱が頑張った分、歌手は厳しくなるから少し割りを食ったかも。その意味でナブッコはもっと力強かったらと思わないでもなかった、でも大きな穴はなくまずまず満足。アビガイッレの板波利加、1幕では地声の太さに男?と思わず胸を見ちゃいましたが、最後の場面では思わず泣かされそうになりました。
 それにしても日本人のオペラ公演でこれだけ指揮者に注目が当たったのは珍しいのではないでしょうか?イタリア第二国歌は、抑え気味に美しく、最後はピアニシモで消え入るように歌われました。二回目は合唱の配置を変えて歌の表情を変えて。素晴らしい公演でした。

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April 17, 2012

レイチェルポッジャー、バッハフェス錦糸町滞在記(2012年2月17日)

レイチェル・ポッジャー
《トリフォニーホール・バッハ・フェスティバル2012》

2012.2.18(土)公演

コンサートI:ソロ
11:00開演
曲 目
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001*
無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009**
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002* .


無伴奏ヴァイオリンソナタ1番。ポッジャーの音色は澄んで気持ち良い。が、思いのほかさらっと弾くので最初はちょっと拍子抜けした。でも聴いていくと心地よくなってくる。2曲目はマクギリヴ レイによる無伴奏チェロ組曲3番。こちらは古楽器を忘れそうなこってりした演奏だった。

コンサートII:ソロ
「トリフォニーホール《ゴルトベルク変奏曲》2012」
13:30開演
曲 目
ゴルトベルク変奏曲 ト長調 BWV988*** .

チェンバロ ディエゴ・アレス 演奏時間中に地震があったようなのだが小ホールは地下のせいか地震を感じなかった。チェンバロのアレスはエキセントリックな感じ。ちょっとオドオドした感じて登場。チェンバロを前に瞑想してスタート。僕にとって実演初ゴルトベルク。ゴルトベルク変奏曲チェンバロ ディエゴ・アレス グールドの再録で馴染んだこの曲の実演は感慨深い。チェンバロの音を聴きながらグールド演奏を思い出すのは失礼か。途中間違って演奏ストップのハプニングがあったが最初のイメージより堂々とした演奏だった。それにしても30の変奏を持つこの曲、長い!1時35分にアレスが登場し曲が終わったのは2時55分!途中止まるハプニングあるも演奏には満足。皆同じ気持ちだったらしく拍手は暖かく熱心だった。アレス、拍手に応えどうして止まったかを説明しだした!やはり少しエキセントリック。そして止まった変奏をアンコール演奏。今度は間違えないよ、といわんばかりの表情!

コンサートIII:ソロ
15:30開演
曲 目
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003*
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007**
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004* .

ポッジャーはプログラムⅠと比べ内省的にバッハを奏でる。スケール感も大きくなり驚いた。スロースターターなのか観客が増えて気合いがはいったか。同じ奏者が同じバッハ無伴奏を弾いて演奏が変貌するのが面白い。

コンサートIV:コンチェルト
18:30開演
曲 目
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041 *、◎
チェンバロ協奏曲 ニ長調 BWV1054 *、◎
ヴァイオリン協奏曲 イ長調 BWV1055 *、◎ .

バッハ、ヴァイオリン協奏曲ではポッジャーのリードが姉御!といった感じ。アンサンブルがピタリと合うのが気持ちいい。1st Vn、とても澄んだいい音他の皆も音が揃っている。アンコールを紹介するポッジャーの声が可愛らしいのに感心。バッハを聴きに来るお客さん、真面目な善男善女が多そう。今日の演奏会もマナーの良い暖かく熱心な拍手。アンコールはG線上のアリア。

2012.2.19(日)公演

コンサートV:ソロ
時 間 11:00開演(10:30開場) 曲 目 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005*
無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008**
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006* .

すみだトリフォニーは、大ホールでも音が気持ちよくひろがる。だから弾く方もガシガシ弾かずに音を綺麗に響かせることに気を使う。特にソロの二人はホールの響きをどんどんうまく捕まえられるようになった。昨日の朝と比べ会を追うごとによくなったんじゃないか?それは聴き手にも言え、彼女らの音を聴く構えができ、耳の方から音を捕まえに行く感覚があった。(勘違いかも知れないけれど。)全く飽きずに楽しめた2日間。ソロコンサートの最後はヴァイオリンとチェロのデュエット。これも楽しかった。思いの他音が溶け合わないのは不思議だったが。弾きて、聴きて、ホール音響、リーズナブルな価格と素晴らしく揃ったコンサートでした!

出演
レイチェル・ポッジャー[ヴァイオリン]*
ブレコン・バロック◎
・アリソン・マクギリヴレイ[チェロ]**
・ボヤン・チチッチ[ヴァイオリン]
・ヨハネス・プラムソラー[ヴァイオリン]
・ジェーン・ロジャース[ヴィオラ]
・ヤン・スペンサー[ヴィオローネ]
・マルチン・スフィオントケヴィッチ[チェンバロ]

ディエゴ・アレス[チェンバロ]***

最後のここまで聴いて最後のコンサートだけ聴けなかったのはちょっと残念。別件があったのでやむなし。すみだトリフォニーの好企画!また、このようなリーズナブルな催しにいきたいな!

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重戦車マツーエフ/ノセダに酔う(2012年2月17日)

NHK交響楽団
2月17日(金)3:00 PM
NHKホール
第1722回定期公演 Cプログラム
チャイコフスキー / ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
カセルラ / 交響曲 第2番 ハ短調 作品12
指揮:ジャナンドレア・ノセダ
ピアノ:デニス・マツーエフ

前半はマツーエフのピアノによるチャイコフスキーP協奏曲1番。
凄いよ。マツーエフによるロシア重戦車の行進!NHKホールの3階席でもピアノの音がこんなに響くのかと驚く。オケの爆演は聞くが、今日はピアノの爆演!ノセダの師匠はゲルギエフだったかしら?ゲルギエフを思い出す。オケもたっぷりロマンティック!楽しくて仕方ない!ソロアンコールはペールギュント、山の魔王の宮殿にて。 これも重戦車演奏!素晴らしい迫力。楽しい楽しい!ソロアンコールの際ノセダは舞台で団員と一緒に演奏を聴く。そして、観客、団員とともに拍手。なんかとてもいい人そう。

後半、カセルラ交響曲第2番。さあ、ノセダを褒めようか?N響を褒めようか?初めて聴いたカセルラの曲を褒めようか?ともかく今日の演奏、本当に素晴らしかった。マーラーの影響を受けたというがマーラーだけでなく、時にショスタコ、時にフランク他色々思い出させ全く退屈しない。その面白くも多少散漫に思える曲をノセダ/N響は抜群の集中力を以て演奏しきった。ノセダ、やはり素晴らしい指揮者だ。初めて聴く曲がこんなに楽しめたのは彼の指揮を良く見ていたからかも知れない。機能的でスポーティにさえ感じるのに同時に音楽的なのだ。だから指揮を見ていると音楽が良く理解でき彼の表現したいことがわかる(気がする)。N響も素晴らしい。今日の金管陣、あまり良くって声をあげそうになった。弦楽器も情感たっぷり。篠崎コンマスも乗っていた。N響って楽員が乗っているととんでもなく凄くなる。トリノ歌劇場の公演でもそうだったが、ノセダは特別変わったことをしなくても全体を高次元にまとめ上げる本当のプロの指揮者だと思う。彼の指揮だと皆が主役になったように思えるから不思議だ。昨年のメト公演もそうだったかも。素晴らしい!ブラボー、ノセダ!


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April 16, 2012

楽しい!ド・ビリーのグレート!(2012年2月11日)

2012年2月11日(土) 6:00 PM
NHKホール
第1721回定期公演

ドビュッシー / 牧神の午後への前奏曲
プロコフィエフ / ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
シューベルト / 交響曲 第8番 ハ長調 D.944「ザ・グレート」

指揮|ベルトラン・ド・ビリー
ヴァイオリン|イザベル・ファウスト


一曲目は牧神の午後への前奏曲。今日はトリフォニーホールでドビュッシー尽くしの後又ドビュッシー!フランス人ド・ビリーの名刺代わりの1曲だろうか?こう言っては何だがドビュッシーはオケによる演奏の色彩感が好き。ピアノよりこの色彩が楽しく感じる。ド・ビリーの牧神は良く整理された聴きやすい演奏だった。

続いてはプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番。独奏:イザベル・ファウスト。聴く前はこの曲、全く覚えがないので楽しめるか些か不安だったが文句なく楽しめた。1楽章からして何でもありのおもちゃ箱みたい。ヴァイオリンもあらゆるテクニックを駆使。余裕で弾いていく。オケも絶妙なバランス。協奏曲にしてはそれなりの編成だが、盛り上がってもヴァイオリンの音をマスクしない絶妙なバランス。この曲の諧謔やスタイリッシュ感も感じられファウストの美しい音色ともマッチした素晴らしいコラボレーションだった。
後半はシューベルト、グレート。 グレートって変な愛称。8番と言うべきか?でもグレートっていうと9番って呼びたくなる。これが実に素晴らしい。先ずはメリハリが効いていた。テンポは早く明るい音色。ド・ビリーは指示と音楽作りが明確だ。そしてメリハリだけでない。3楽章のエレガントなこと。円を描くような指揮はウィーンの典雅な雰囲気を良く出していた。N響も曲を追うごとに乗ってきた感じ。聴いているとどんどん音に身が入ってきたように感じられて驚いた。ヤル気を出した時のN響は侮れない。ド・ビリー、風貌は真面目で堅そう。メリハリがあって早めのテンポってつまらない有りがちな演奏パターンに思えるが、さにあらず。指揮も時々絶妙な煽りがあったり丸くふわふわ振って雰囲気を出したり、そうしながらN響を乗せたのは大したものと感心!
ド・ビリー、ウィーンで聴いた「こうもり」が彼の指揮だった。その時は名前も知らなかった。モーツァルトのダ・ポンテ3部作のCDをもっている。今日のシューベルトを聴いて今後にますます期待したいと思った。以上



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ラリッサ・デードワ『オール・ドビュッシー・プログラム』(2012年2月11日)

ラリッサ・デードワ
Larissa DEDOVA, piano
《生誕150年 オール・ドビュッシー・プログラム》
2012年2月11日(土・祝)15:00
出演:ラリッサ・デードワ
曲目:ドビュッシー/前奏曲集第1巻、前奏曲集第2巻

1階で見る限り6分程度の入り位か?少し寂しい。
今日はドビュッシー前奏曲第1集、第2集。とドビュッシー尽くし。生でドビュッシーのピアノ曲をまとめて聴くのは初めてだ。というより元々ピアノのコンサートにも滅多にいかないし・・・。
さて、ドビュッシーを纏めて聴いていろいろ発見があった。ドビュッシーの前奏曲は一曲一曲が絵画のようだ。だから演奏を聴いていると美術館で1枚1枚絵をみているような気がする。曲調は曲ごとに違うけどタッチはどの曲も紛うことなくドビュッシーそのもの。そしてドビュッシーはスタイリッシュで美しく理知的な香りがする。その反面人間的な何かはいま一つ感じられない。だからオールドビュッシープログラムはそこがちょっと寂しい。デードワさんの演奏はとても丁寧で好感が持てた。先にドビュッシーは人間臭さが足りないように書いたが演奏は暖かみも感じられる素晴らしいものだった。

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初BCJはほろ苦かった(2012年2月9日)

第96回定期演奏会                     
J.S.バッハ:教会カンタータシリーズ Vol.62
~ライプツィヒ時代1730~1740年代のカンタータ 2~
2012年2月9日(木) 19:00 

J.S.バッハ
ファンタジアとフーガ ト短調 BWV542*

カンタータ
  《われらに救いの来たれるは》 BWV9
  《わがなす すべての業に》 BWV97
  《われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ》 BWV177
 
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ) ロビン・ブレイズ(カウンターテナー) 
ゲルト・テュルク(テノール) ペーター・コーイ(バス) 
鈴木雅明(指揮)/バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱&管弦楽)
鈴木優人(オルガン前奏)*

前奏にバッハのオルガン曲。その後はオールバッハ カンタータ。
やはり私にはバッハのカンタータを楽しむ力はまだ不足している。音や声は楽しめるが曲を楽しむ所まで行けていない。やはり予習をしないとダメかな。うーーん、ほろ苦いデビュー。

でもソリストの歌は良かった。特にソプラノ。カウンターテナーも素晴らしい。外れの無さは流石。
今日は1階後方の席だったがこの団体には後ろ過ぎた会場が広すぎてどうも迫力に欠ける。会場は違ったがラ・プティットバンドを聴いた時も同じことを感じた。古楽器は前方で聴くべきか・・・。

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緊急参戦!藤原歌劇団のヴェルディ特集コンサート!(2012年2月3日)

藤原歌劇団スペシャルコンサート
ヴェルディ特集 『歌曲と初期のオペラから』杉並公会堂小ホール
出演:小林厚子、杉村実亜子、廣田美穂、上本訓久、牧野正人、森口賢二、矢田部一弘 
     ピアノ 浅野菜生子
すごいメンバー。まるでガラコンサート!小ホールなのに!

前半はヴェルディの歌曲。ヴェルディの歌曲、初めて聴きました。オペラっぽい曲が多かった。 それにしてもこれだけ近くてキャパも小さいと、プロが本気を出せば軽く音が飽和する。それが良いことかは疑問もあるがやはり気持ちがいい!この声量を近くで聴くだけでも価値ある体験だ。
後半は初期のオペラから。オベルト、海賊、レニャーノの戦い、エルナーニ、マクベス、ナブッコ。歌手の皆さんは後半1〜2曲づつだけなので気合いが入りまくり!楽しい楽しい!レニャーノの戦いからリーダ(小林厚子)、マクベスからマクベス夫人(廣田美穂)、マクベス(牧野正人)が圧巻!伴奏はコンサートを通して浅野菜生子さん。浅野さんって藤原の団員だったんだ。全曲ヴェルディだから相当体力を使いそう。浅野さん、全身を使ったピアノ、素晴らしい。最後までしっかりたっぷり弾き切った!

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April 03, 2012

2日続きで行っちゃった(N響/スラットキン)(2012年1月29日)

NHK交響楽団
第1721回定期公演
2012年1月29日
東京・NHKホール

【曲目】
フラトレス(1977/1991改訂)(ペルト)、
バイオリン協奏曲作品14(バーバー)、
交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」(チャイコフスキー)
管弦楽:NHK交響楽団
バイオリン:ナージャ・サレルノ・ソネンバーグ
指揮:レナード・スラットキン 

今日はN響スラトキンA定期二日目。昨日NHKホールを出る時には明日も来ようと決めていた。こんな時当日買える貧民席はありがたい。2日続けて聴いても3000円。最近貧民席の音が悪くなく聞こえる。巷で噂のPAのせいか?
ペルトは弦楽合奏が美しい和音を奏でるが最初はピアニシシモ?メロディ繰り返す毎に段階的に少しずつ大きな音になり一番大きな音から1.2段階小さくなったところで曲が終了。昨日も書いたが葬礼の列が近づき通り過ぎたよう。あの打楽器には何か日本的なものも感じる。
バーバーVn協奏曲。ナージャ・サレルノ・ソネンバーグ 彼女とスラットキンのバーバーへのアメリカ音楽への共感が感じられる。昨日と同じガーシュインからのアンコールも好ましい。N響にしてはニュアンスに富んだおしゃれな演奏。
チャイコフスキー交響曲第6番 悲愴。昨日と比べ緊張感はやや後退、金管は昨日よりまとまりがあった。ホルンに傷はあったが。両端楽章はパウゼを多用し緊張感とドラマを演出。耽美的でこそないが十分魅力ある演奏。2、3楽章が好みの別れるところだろうか。
今日は4楽章途中に地震があった。客席は少しざわつき地震のあと何かがきしむ音が暫く続いたが、演奏は止ることなく整然と続いた。何事もなく良かった。

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スラトキン/N響のバランスの良い素晴らしい演奏会(2012年1月28日)

NHK交響楽団
第1720回定期公演
2012年1月28日
東京・NHKホール

【曲目】
フラトレス(1977/1991改訂)(ペルト)、
バイオリン協奏曲作品14(バーバー)、
交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」(チャイコフスキー)
管弦楽:NHK交響楽団
バイオリン:ナージャ・サレルノ・ソネンバーグ
指揮:レナード・スラットキン【収録】2012年1月28日/東京・NHKホール

ペルト フラトレスはバスドラとクラベス(拍子木のような音)が同時に一定の感覚で拍子をとり弦楽合奏が美しい和音を奏でる。私は、何だか葬礼の列に身をおいている様な気がしてならなかった。
バーバーVn協奏曲。ナージャ・サレルノ・ソネンバーグ きっちりとした音。楷書体の演奏。聞きやすい演奏。バーバーの曲も聞きやすい。曲とソリストが合っているので自ずと悪くない演奏になった。 それよりも今日のアンコールは何とN響の弦楽合奏付き!「ポーギーとベス」から。これが素晴らしい。N響から小粋と形容したくなる音が聴けるなんて!バイオリンも情感あふれる素敵な演奏!ブラボー‼
チャイコフスキー交響曲第6番 悲愴。 今日この名演と出会えて幸せでした。 1楽章、緊張感ある演奏だが音には暖かみが感じられる。パウゼが効果的。パウゼの後の和音の美しいこと!1楽章でもう涙なみだ。ブラボー。第二楽章はうって変わって淡々とした演奏でテンポも早め。個人的にはもう少し遅めのテンポで歌ってくれた方が好み。 3楽章は爆演ではないが静かに燃えた。 特に木管楽器!N響で木管が燃える時は良い演奏になる。4楽章冒頭の和音は僕が最も好きな和音。N響の弦楽器のハーモニーの美しさ!お互いの音を聞きあってとても丁寧。チャイコフスキーは1楽章と4楽章がシンメトリーのこういう音楽を作りたかったのかとしみじ思う。最後もタクトが降りるまで静寂が保たれ、後味良く帰れそうだと思った瞬間汚い雄叫びのようなブラボー。あと1,2秒待てんか!指揮者の手が下りてからだったんですよね。ほぼるのと同時だったが、これは残念でした。


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ハーディングのペトルーシュカ(2012年1月27日)

1月27日(金)
サントリーホール
#488 定期演奏会
ピアノ協奏曲第1番(チャイコフスキー)*
バレエ音楽『ペトルーシュカ』<1947年版>(ストラヴィンスキー)*
指揮:ダニエル・ハーディング
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:ラルス・フォークト *

やはり僕とハーディングは相性がよくない。ツイッターでは絶賛の嵐だったがどうも僕にはピンとこない。もっと指揮がよく見える席LA、RA、P辺りで聞いた方がよいのだろうか。チャイコのピアコンからしてフォークトの粘っこいダイナミックなピアノと新日フィルの音に違和感を感じてしまう。しかもチャイコの1楽章冒頭、いきなりホルンがこけていたし。しかもピアノのソロが始まるまでの間、近所にビニールおばあさんがいてあまりに怒りを覚えていて余り全く楽しめなかった。また、オケの馬力のせいかRD席だとチャイコにしては非力に聴こえてしまったのは残念。フォークトのソロアンコールはショパンのノクターン遺作。これは文句なく素晴らしい。美しく説得力のあるショパンだった。

後半はペトルーシュカ。強烈なリズムと音圧が足りない。その中ではリズムが感じられ音が響いていたのはピアノ。ブラボーと思ったらフォークトが弾いていた。道理で!フルートも素晴らしかった。でもこの曲なら爆演しろとはいわないが、もっと弾けて欲しい。新日の音とフォークトの演奏にギャップを感じてしまった。どうも物足りないコンサートだった。

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都響現代音楽プロ。野平&ブーレーズ(2012年1月24日)

東京都交響楽団
第729回 定期演奏会Bシリーズ
2012年1月24日(火) 19:00開演(18:20開場) サントリーホ
出演者
指揮:野平一郎*
指揮:杉山洋一**
チェロ:堤剛
曲目

《日本管弦楽の名曲とその源流-14(プロデュース:一柳慧)》
野平一郎:オーケストラのためのトリプティーク*
野平一郎:チェロとオーケストラのための響きの連鎖*
ブーレーズ:エクラ/ミュルティプル(2002年改訂版・日本初演) **

前半野平作品2作では「響きの連鎖」が楽しめた。
未だにこういう時のチェロは堤剛なんだなと思ったが、音を聴けばやはりこの人はすごい。こうした現代音楽においても堤氏のチェロの音はそれだけで音楽的なのだ。僕のような現代音楽に不案内なものでも最後まで楽しめたのは堤氏のお陰。
後半はブーレーズ「エクラ」。後半開始時点で8時45分。まだ30分かかる。家に着くのは何時?この曲もよくわからないが綺麗な音が印象的。VnはいなくてVlaが9本!相変わらず楽器がどこにいるか探すのが下手で…。
正直、あまりよくわからないコンサートでした。

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泣けました。マチネの新国ボエーム(2012年1月24日)


新国立劇場
「ボエーム」

・スタッフ
【指揮】コンスタンティン・トリンクス
【演出】粟國 淳
【美術】パスクアーレ・グロッシ
【衣裳】アレッサンドロ・チャンマルーギ
【照明】笠原俊幸

・キャスト

【ミミ】ヴェロニカ・カンジェミ
【ロドルフォ】パク・ジミン
【マルチェッロ】アリス・アルギリス
【ムゼッタ】アレクサンドラ・ルブチャンスキー
【ショナール】萩原 潤
【コッリーネ】妻屋秀和
【べノア】鹿野由之
【アルチンドロ】晴 雅彦
【パルピニョール】糸賀修平

【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団
【管弦楽】東京交響楽団


平日マチネは初めて。この再演ボエーム、前回は聴けなかった。
オーソドックスな演出だが1,2幕はごちゃついている印象。上からだと見づらい。
ロドルフォ:パク・ジミンとマルチェッロ:アリス・アルギリスが良い。マルチェッロが歌うたびにハッとさせられる。ミミのカンジェミとムゼッタのルプチャンスキーは悪くはないが、素晴らしいと諸手をあげるほど良くはない。
この日はオケが東響だが、東フィルとは弦を初め響きがずいぶん違って聴こえ少し戸惑った。オケが違い
うせいか?指揮者の音楽つくりのせいだろうか?
後半、3幕は素晴らしく美しい舞台。1,2幕は装置、登場人物が多過ぎて整理が足りない気がしたがこの雪の場面の何と美しく悲しいことだろう。ミミが美しく弱音でアディオスと別れを歌うところは1番の聞きものだった。1幕の私はミミ、ムゼッタのワルツ以上に素晴らしかった。残念だったのはミミがアディオスと別れを歌うところ、素晴らしかったのに歌い終わるか終わらないかでフラ拍手。こんな悲しい場面に余韻も開けずに拍手すだろう。なんという感受性の低さと言うか馬鹿っぷり。ここまでで、トリンクスの指揮には疑問が残った。歌で表現しているところを上からオケで被せてしまっている。そのため歌が弱く感じられるのだ。なんでもオケで表現すれば良いというものではない。そして4幕、最後はボロ泣き。カンジェミは美しいが可憐な感じではないので最初はこちらの乗の演技)だったが歌はよかった。
それにしても近親者を亡くした直後のボエームは効き過ぎる。ボロ泣き状態は止むを得まい。
美しい良い公演だった。

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相性悪いハーディングのマーラー9番だったが(2012年1月21日)

2012年1月21日(土)すみだトリフォニーホール
新日本フィルハーモニー交響楽団

■プログラム
マーラー:交響曲第9番
■出演者
指揮:ダニエル・ハーディング

僕と相性の悪いこのコンビ、周りが感動していているのにいつも取り残されてしまう。
今日も最初は乗れず。マーラー9番ってこんな曲だったっけ?もう一つピンと来ない。
マーラーの5番の時もブルックナーの8番の時もそんな感じだった。
だから、この日もマーラーを聴いている気になかなかなれない。今日もダメかと思って
いたが、それは突然やってきた。
この日のマーラー9番4楽章。とくにピアニシモで奏でられた後半部分。極限まで抑制された音楽。生命の灯火が消えて行くような祈りを捧げるような音楽。ハーディングと楽員が強い絆で結ばれたと聴いていたが、聴衆とも固い絆で結ばれていた。ハーディングと楽員と聴衆、3者が一体化。聴衆も緊張感を共にし、音楽と共に呼吸した。そして曲が終わり指揮棒が下りるまでの長い沈黙。
何と素晴らしい時間。この沈黙に2日前に亡くなった父のことを思わずにはいられなかった。

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さぼっていたブログ・・・

1月中旬、身内に不幸がありテンションが落ちまくった。
コンサートには相変わらず通っていたのだが、どうもブログを
書く気になれなかった・・・。
今日はたまたま時間ができたので、この間のコンサート記録を
なるべく埋めてみたい。

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